ITmedia NEWS >
ニュース
» 2004年05月10日 14時21分 UPDATE

DothanのパワーとCentrinoの成果をアピールする「モビリティ・ディ」

Dothanコア搭載Pentium Mの発表にあわせてインテルが行った「モビリティ・ディ」はCentrino発表のような派手な演出はないもの、Dothanコアの技術的優位性とともに「新しいモバイルコンピューティング」によってユーザーにもたらされるメリットを啓蒙するイベントとなった

[長浜和也,ITmedia]

 インテルは、発表から1年を経過した「Centrino」ビジネスの成果と、新世代モバイル向けCPU「Dothan」コア搭載Pentium Mの国内発表をかねたイベント「モビリティ・ディ」を5月10日に行った。

 インテル代表取締役共同社長の吉田和正氏は、昨年発表された「Centrino」ビジネスの成果を紹介。過去1年にわたるCentrinoのプロモーションによって、コンシューマーユーザーにはワイヤレス、モバイルコンピューティングの普及による新しいライフスタイルが浸透し、企業ユーザーにも生産性の向上がもたらされたとアピール。

 「我々は、CPUをただ供給しただけではなく、ワイヤレスコンピューティングを身近にする環境作りを行うことで、モバイルコンピューティングによる新しいライフスタイルの提案を目指した」(吉田氏)

kn_mdayyoshi.jpg インテル代表取締役共同社長の吉田和正氏
kn_mdayseika.jpg インテルがCentrinoの成果として示した数値。インテルが推進するワイヤレス検証プログラムによって、日本国内の検証済み公衆無線LANスポットの数が5000以上に。このほか、国内で50機種以上のノートPCに採用され、企業向けノートPCにおける無線LAN内蔵比率は15%から30%に向上。「ワイヤレスインフラの整備に伴いモバイルコンピューティングの急速な普及がこの1年間の成果だ」(吉田氏)

 また、これからの動向として吉田氏は日本における個人市場の大きさを重視。「夏には映像やゲームなどのコンテンツを屋外でもっと利用できるコンシューマー向けノートPCが登場する」と述べ、「ノートPCは17インチの明るい液晶パネルを搭載した持ち運びもできる製品と、B5サイズやA4スリムノートといった二つのジャンルの製品が普及するだろう」と予測した。

 当日発表されたDothanコア搭載のPentium Mの説明を行ったインテル マーケティング本部本部長のケヴィン・セラーズ氏は新世代Pentium Mの特徴として、強化されたデータプリフェッチによる処理能力の向上と、レジスタアクセスマネージャによる高速データ転送、2Mバイトと従来から容量が倍増したL2キャッシュなどをアピール。

 「新世代のPentium Mを実現したのは、高集積化を可能にした90ナノメートルプロセスと、高速データ転送を可能にした歪みシリコン。そしてこれらの技術を量産品に採用できたインテルの高い生産能力だ」(セラーズ氏)

kn_mdaykevin.jpg インテル マーケティング本部本部長のケヴィン・セラーズ氏
kn_mdaygraph1.jpg インテルが示したDothanコアを採用したPentium M 755/735と従来のPentium M/1.7GHzのパフォーマンス比較。インテルは、新しいPentium Mの特徴として「同じ消費電力ながらパフォーマンスが向上した」(セラーズ氏)ことをアピール
kn_mdaygraph2.jpg さらにモバイルPentium 4/2.60GHz-Mとも比較したデータ。モバイルPentium 4/2.60GHz-Mとの相対性能でパフォーマンスは33%向上、バッテリー駆動時間も33%向上している

 セラーズ氏はDothanコアPentium Mから導入される「プロセッサ・ナンバ」について言及。Centrinoによるモビリティを求めるユーザーにはPentium Mである700番台を、固定的な環境で使うユーザーにはPentium 4である500番台を、コストを抑えてそれなりのパフォーマンスを求めるユーザーにはCeleronである300番台というように、「ユーザーが求めるPCの用途からインテル製CPUの三つのラインアップから、最も適したブランドを導く」と説明した。

kn_mdaypittv.jpg Centrinoによってコンシューマーユーザーにもたらされる新しい利用方法として紹介された、「PitLive TV Powerd」。ツインリングもてぎで行われたインディジャパンで、レース情報を無線LAN経由でPCやPDA端末に表示させるもので、同様なサービスがゴルフや野球でも実施されている
kn_mdaykokuyo.jpg Centrinoによって企業ユーザーにもたらされる「生産性の向上」の実例として示された、営業活動時間内訳の変化。コクヨオフィスシステムにおけるデータで、CentrinoノートPCの導入によって社外における営業活動が増加。また、無線LANによってオフィスレイアウト変更コストも激減している

 なお、先週末に米インテルから発表された、Tejasの開発中止よるロードマップへの影響などについて、吉田氏に確認したところ、「将来のことについては言及できない」としたものの、これからもデスクトップ向けCPUの開発については継続されると述べ、PCメーカーへの説明はこれから行っていくことを明らかにしている。

kn_mdaydynatx.jpg 会場にはDothanコアPentium Mを搭載した最新鋭ノートPCが多数展示されていた。こちらは東芝のdynabook TX
kn_mdaynvaio.jpg こちらは、ソニーのノートPC。会場では名前は公開されていなかった
kn_mdayvaionn.jpg このソニー製ノートPCも会場において製品名は明らかにされていなかった。
kn_mdayfmv.jpg 富士通のFMV-LIFEBOOK 820NAL
kn_mdayhp.JPG 日本ヒューレット・パッカードのHP Compaq Business Notebook nx7010
kn_mdaythinkt41.jpg IBMからは「技術参考出品」というかたちで、ThinkPad T41にPentium M 745を搭載したPCを展示していた
kn_mdaysatlt.jpg 東芝の企業向けノート、dynabook satellite J30

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.