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高温超電導線を世界初の量産へ 住友電工

» 2004年05月10日 19時30分 公開
[ITmedia]

 住友電気工業は5月10日、高温超電導線を性能向上させた上で量産化する技術を開発したと発表した。損失が少ない電力ケーブルなどへ応用すれば省エネ化に貢献できる。全世界に供給できる体制を早期に構築。「夢の技術と考えられていた高温超電導をビジネスの舞台に引き上げる」(同社)。

 ビスマス系高温超電導体の品質と生産性を向上させる新プロセスを開発した。臨界電流を130アンペアと従来比約30%機械強度を50%以上アップした上、1000メートル以上の長尺化にも成功し、歩留まりも4倍以上に向上したという。

 米国で早期の実用化が期待されている電力ケーブルや、高効率なモーターなどへの応用を想定している。

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