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トロイの木馬「Agobot」作成の容疑者逮捕

» 2004年05月11日 08時45分 公開
[IDG Japan]
IDG

 危険度の高いトロイの木馬プログラム「Agobot」と「Phatbot」を作成したとして、ドイツの警察が21歳の男を逮捕した。男は容疑を認めているが、警察当局によれば、Sasserワーム作成容疑で先に18歳の少年が逮捕された事件とは無関係だという。

 ドイツ南部のヴァルツフートで男が逮捕されたのは5月7日。ドイツ、英国、米国のコンピュータに攻撃を仕掛けた疑いが持たれている。このトロイの木馬プログラムに関連してほかにも男5人が逮捕されたが、警察広報のホルスト・ハウク氏によれば、Sasserワーム作成の容疑で18歳の少年が逮捕されたこととは無関係だという。

 ハウク氏によると、Phatbot作者は“独学の”ハッカーで、米連邦捜査局(FBI)からの情報に基づき逮捕に至った。警察が自宅を家宅捜索、コンピュータのハードとソフト、文書を押収したという。

 Agobotは、Windows搭載マシンで密かに実行されるトロイの木馬。感染したコンピュータはユーザーに気付かれないまま外部からアクセスできるようになる。2002年10月の登場以来、Gaobot、Phatbot、Polybotなどと呼ばれる亜種も含めて数百種類のバージョンが検出されている。

 Agobotのコンピュータコードはネット上で広く出回っているが、ハウク氏の話では、ドイツの当局はそのオリジナルを作成した人物を逮捕したと見ている。

 「この男はオリジナルの作者だと自供しており、AgobotとPhatbotを作成したと話している」とハウク氏は説明している。(→詳細記事)

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