IBMはメインフレーム指向のCOBOL/WebSphere製品をEJBとサービス指向アーキテクチャ(SOA)に対応させることで、COBOLアプリケーションを“現代風”にしようとしている。
米IBMは5月17日、Enterprise COBOLおよびWebSphere Studio Enterprise開発製品群の新バージョンを発表する。
Enterprise COBOLの新バージョン3.3は、Webアプリケーション、SOAP、HTTPに対応。この改良により、IBMが「世界で2000億行のコードが利用されている」とするCOBOLアプリケーションの寿命が延びることになる。
Enterprise COBOL 3.3では、COBOLデータ構造からのアウトバウンドXML生成と、EJBとの相互運用が可能。Enterprise COBOL 3.2ではインバウンドXML処理がサポートされているが、3.3ではXMLを生成してそれをほかのアプリケーションに渡す機能が加わるとIBMソフトウェア事業部のジム・ライン氏は説明した。
COBOL 3.3では、開発者はWebSphere z/OS(WebSphereアプリケーションサーバのメインフレーム版)上でEJBを作成できる。
またWebSphere Studio Enterprise Developer 5.1.1は、J2EEによる開発とCOBOLによる開発の両方に対応したIDE機能を特徴とする。この製品はSOA対応で、メインフレームアプリケーションによるSOAPベースのアクセスを実現する。
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