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Microsoft、Windowsサーバのロードマップ発表

» 2004年05月13日 11時38分 公開
[IDG Japan]
IDG

 次世代Windows「Longhorn」の出荷時期と搭載機能をめぐって多くの噂が飛び交う中、米Microsoftの幹部らは5月12日、技術系メディアを一堂に集めて会見を開き、今後リリース予定のOSのスケジュールを説明するとともに、搭載機能についての新たな詳細を明らかにした。

 Windowsサーバグループ上級副社長のボブ・マグリア氏はまず、Microsoftは4年ごとにOSの大幅改訂を行い、2年ごとに暫定アップデートをリリースするという新たなスケジュールを設定したと述べた。

 同氏は「R2」と呼ばれるWindows Server 2003用の初のアップデートは2005年リリースの予定であり、「その導入に大掛かりな評価期間は必要ない」とした。

 しかし、R2に新機能が追加されないという意味ではない。R2の一番の目玉となる機能は恐らく、マグリア氏が「ネットワーク保護」あるいは「保証」と呼ぶものだろう。例えば、ネットワーク管理者は、リモートユーザーがネットワークに参加する際、そのシステムに最新のウイルス保護策とパッチが適用されているかどうかを確認して、もし適用されていなければ、そのユーザーを遮断できる。

 Longhornについては、現在のところ2007年のリリース目標となっている。同OSで備わる注目の新機能は、主にクライアントサイドのグラフィックスに使われるAvalonを含むWinFXプラットフォーム、次世代ファイルシステムのWinFS、WebサービスメッセージングシステムのIndigoなど。

 WinFSによってアプリケーションは、高度なストレージと検索の機能を利用できるようになる。「構造化データと非構造化データが共存できる」とマグリア氏は語った。

 同氏はほかにもLonghornの新機能として、新たな管理プラットフォームによるコマンドシェルスクリプティングの改良、IPv6のサポート、動的パーティショニングなどを挙げた。動的パーティショニングによって管理者は、動作中のアプリケーションに影響を及ぼすことなくプロセッサを交換できるようになる。

 マグリア氏は、サーバ版のLonghornはクライアント版リリースの半年から1年後に登場すると語った。

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