カナダ・オンタリオ州在住の16歳の少年がRandexワームの拡散に加担したとして、コンピュータ詐欺とデータ損壊の罪で6月3日に出廷する。カナダ王立騎馬警察(RCMP)の広報担当者が明らかにした。
RCMP技術犯罪局のジョージ・ウィーガー巡査部長によれば、この少年はRCMPの捜査で、ロボットとして機能するRandex感染コンピュータネットワークへの関与が浮上したという。
Randexは十分な保護措置が取られていないWindowsシステムに侵入して拡散する。ウイルス対策各社によれば昨年6月に出現し、何十種類もの亜種が作成されている。
RCMPは「国外」の捜査当局からの情報をもとにこの少年を割り出した。この国ではIRC「ロボット」のネットワークについて被害の訴えが出ていたという。
ウィーガー氏は情報がどこの国からもたらされたかは明らかにしなかった。最近ドイツでは「Sasser」ワームおよびトロイの木馬「Agobot」に関連して容疑者が逮捕されているが、今回のRandex事件と関連があるとは認識していないと同氏。
RCMPがこの少年をRandexの作者と見ているのか、また、少年の自宅の家宅捜索や証拠の押収を行ったかどうかについても、捜査中であることを理由にコメントを避けた。
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