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64ビットWindowsに感染する初のウイルス出現

» 2004年05月28日 09時00分 公開
[ITmedia]

 セキュリティソフトメーカーSymantecは5月27日、64ビット版のWindowsに感染する初のウイルス「W64.Rugrat.3344」が出現したとして、ウイルス情報を公表した。

 Symantecによると、W64.Rugrat.3344はIA64アセンブラで書かれており、IA64 Windows Portable Executable(PE)ファイルに直接感染する。64ビットWindowsに感染するウイルスは、これまで確認された中では初めてだとしている。

 32ビット版のWindowsでは動作しないが、64ビット環境シミュレーション用ソフトを使用している32ビットコンピュータ上では動作が可能だという。

 ただ、このウイルスはコンセプト証明を目的に作成された極めて単純なものだとSymantecは指摘。作者は「W32.Chiton.gen」と総称されるコンセプト証明用のウイルスを作成したのと同一人物だとしている。危険性は被害状況、ダメージ、感染力とも「低」と評価されている。

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