ITmedia NEWS >

国内シリコンウエハー市場、3年ぶりに2桁成長

» 2004年06月10日 20時29分 公開
[ITmedia]

 ガートナージャパンは6月10日、昨年のシリコンウエハー市場規模を発表した。国内市場はデジタル家電向けデバイス需要にけん引され、3年ぶりに前年比15%増の2桁増を記録。世界市場も同10.5%増の63億ドルと、2000年以来の2桁成長となった。

 世界市場で大きく伸びたのは、韓国(同32%増)、台湾(同22%増)、その他のアジア・パシフィック(同34%増)。一方で、欧州は同1%増にとどまり、米国では同5%減だった。

 ベンダー別シェアトップは信越半導体(30.1%)で、2位以下を引き離した。2位はシリコンユナイテッドマニュファクチュアリング(SUMCO、22.4%)、3位は独Siltronic(14.4%)。4位の米MEMC Electronic Materials(12.9%)と5位のコマツ電子金属(8.9%)はシェアを微増させており、「上位ベンダーのシェアの動きに変化が現われ始めている」(同社)。

 この結果について同社は、「上位ベンダーの主力製品となる300ミリウエハーでも価格競争は厳しく、ビジネス戦略の差異が徐々に売り上げに反映してきている」と分析している。

 今年の見通しについては「半導体需要のおう盛な増加により、ウエハー需要も増加。ウエハー価格の上昇も期待される」と予測。また、「今後も企業間の買収や合併など業界再編が起こる可能性がある」としている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.