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MasterCard、フィッシング詐欺撲滅へ攻めの対応

» 2004年06月23日 07時23分 公開
[ITmedia]

 クレジットカード会社のMasterCard Internationalは6月22日、デジタル資産保護企業のNameProtectと手を組んで、フィッシング詐欺などネット上の不正行為対策に積極的に取り組むと発表した。

 オンライン詐欺やなりすましの被害が発生したあとで対応するのではなく、もっと積極的なアプローチを取ると表明。NameProtectの技術を使ってオンラインの詐欺行為をリアルタイムで検出、司法当局とも連携し、個人情報の盗難に使われているオンラインツールや盗難情報交換の場の撲滅を図るとしている。

 NameProtectは自社のインターネット検知技術とシステムを使ってドメイン名やWebページ、オンラインディスカッション、スパムメールを継続的に監視。オンライン上の情報交換チェーンやフィッシング詐欺などを見つけ次第検出し、MasterCardにリアルタイムで報告する。

 報告を受けたMasterCardは米連邦捜査局(FBI)、米郵便公社、国際刑事警察機構などに通報。さらに加盟金融機関2万5000社に向けて同社のMC Alertsサービス経由で即座に情報を流し、クレジットカードの不正利用を食い止める。

 フィッシング詐欺をめぐっては、VISA USAも米政府機関と共同で消費者啓発キャンペーンを発表している。(→詳細記事)

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