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フラッシュメモリ世界市場、Samsungが初のトップに

» 2004年07月14日 21時10分 公開
[ITmedia]

 インターナショナルデーターコーポレイションジャパン(IDC Japan)は7月14日、昨年の世界フラッシュメモリ市場規模とベンダーシェアを発表した。

 総出荷金額は前年比38%増の107億ドルと大台に到達。特にカメラ付き携帯電話の普及などでNAND型が急成長し、同99%増の35億ドルに。NOR型は同20%増の72億ドルだった。

ベンダー別シェア

 ベンダー別シェア(純部品ベースで、MCP、メモリカード付加部品を含まない)は、前年3位だった韓国Samsung Electronicsが前年比9ポイント増の22.5%を獲得し、トップに躍進。2位以下を6ポイント以上引き離した。同社はNAND型で6割のシェアを獲得したほか、昨年初頭からNOR型の出荷も開始している。

 2位は、米AMDと富士通共同出資の米Spansionで、16.3%。前年までトップだった米Intelは3位に後退。シェアは同11ポイント減の14.9%に落ち込んだ。

 国内トップ3ベンダーである東芝、シャープ、ルネサステクノロジはそれぞれシェアを拡大した。3社合計シェアは同7.5%増の28.6%。東芝はNAND型、シャープはNOR型、ルネサスはAND型・NOR型それぞれで売り上げを拡大した。

 同社は、今後もNAND型・NOR型ともに需要が拡大すると予測する。「携帯電話の多機能化、デジタルカメラの高画質化により、フラッシュメモリの大容量化が加速する。単位面積あたりの容量を増やしながらコストを削減を図る必要があり、微細化製造工程や多値化技術に継続投資を進めているベンダーの優位性が高まるだろう」(同社)。

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