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シームレスなコンテンツ共有を実現するUPnPミドルウェア

» 2004年09月03日 16時22分 公開
[IDG Japan]
IDG

 異なるベンダーの機器をつないで、デジタル音楽・映像コンテンツをシームレスに交換できるミドルウェアを求めるメーカーは、Fraunhofer Institute for Open Communications Systemsが開発した技術をテストしたいと思うかもしれない。

 Fraunhoferと同団体からスピンオフしたTwonkyVisionは、UPnP(Universal Plug and Play)標準をベースにしたミドルウェア「UPnP AV」を開発した。このミドルウェアは無償提供されており、TwonkyVisionのWebサイトからダウンロードできる。

 ベルリンで開催のデジタルホームカンファレンスe/homeで、FraunhoferのUPnP開発チームに所属するレネ・ストルプ氏は9月1日、「メーカーが自社製品でUPnPをテストできるよう、このソフトを無償で提供する。しかし、UPnPソフト開発キットには料金を課す考えだ」と取材に応えて語った。

 このUPnPミドルウェアは、WindowsとLinuxのどちらにも対応する。

 Fraunhoferはe/homeで、自社のUPnPミドルウェアをベースにするマルチメディアホームネットワークのデモを行った。デモでは、Philips Electronics、Linksys Group、Netgear、ソニーなどのベンダーによる機器の間で音楽・映像コンテンツを共有する様子が示された。

 「われわれのソフトによって、デバイス間の相互運用性が真に実現し、ユーザーは家にあるどの機器からも、どこからでも写真・映像・音楽を呼び出せるようになる」(ストルプ氏)

 UPnP技術は、あらゆるタイプのPC、インテリジェントアプライアンス、無線機器を接続し、IPとWebを利用して、家庭やオフィス、あるいはその間のどこかにあるネットワーク対応機器の間でデータを転送できるようにする。この技術はFraunhoferが加盟するUPnP Forumの主導により標準化されている。

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