Oracleがロンドンで開催しているOpenWorldカンファレンスの初日となった9月6日、同社は遅れていたE-Business Suite 11i.10を60日以内に出荷すると発表した。
「11i.10のリリースには、より多くの業界向け機能、さらに多くの業界横断的機能を加えており、2100以上の新機能が追加されている」とOracleのチャールズ・フィリップス社長は基調講演で述べた。
E-Business Suite 11i.10と同時に発表された新製品は2つ。Oracle Procurement ContractsとOracle Services ProcurementはいずれもAdvanced Procurementファミリーとなるアプリケーションだ。
フィリップス氏によれば、11i.10はOracleの顧客のアプリケーションとインフラストラクチャを一つのデータモデルで動作させるという戦略の一部をなすものだという。
「アプリケーションとインフラストラクチャの再同期が起きると考えている」とフィリップス氏。「そのなかで、顧客はどのサービスはアプリケーションレベルで、どの部分がサーバレベルなのかを判断しなければならない。Oracleはその答えを得る助けとなるだろう」と同氏。
フィリップス氏はOracleの企業フィロソフィにおけるグリッドコンピューティングの重要性についても強調した。欧州原子力研究所では1000台以上のコンピュータをグリッド接続しており、Deutsche Postでもグリッドコンピューティングのパイロットプログラムを稼働させているという。
Oracle OpenWorld Londonに続き、今月中にアムステルダムとミラノでもOpenWorldが開催され、合計で1万人が参加する予定だという。ロンドンのカンファレンスは9月8日まで開催される。
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