Oracle、アプリケーションサーバのミッドマーケット版を投入予定

Oracleは、9月初めにロンドンで開催される「Oracle OpenWorld」カンファレンスで「Oracle Application Server Standard Edition One」の発表を行う方針だ。SMBをターゲットに標準のエンタープライズバージョンの半値という低価格を売り物にする。

» 2004年08月13日 17時59分 公開
[IDG Japan]
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 Oracleは、同社のアプリケーションサーバの新バージョンのリリース準備を進めている。中堅・中小規模企業(SMB)をターゲットとし、標準のエンタープライズバージョンの半値という低価格を売り物にする。

 Oracleでアプリケーションサーバグループを担当するトーマス・クリアン上級副社長によると、「Oracle Application Server Standard Edition One」と呼ばれるこのバンドル製品には、Oracleのアプリケーションサーバ、Webサーバおよびポータルソフトウェアが含まれる。Oracleでは1プロセッサに付き5000ドルという価格を予定しており、Standard Edition Oneを使用できるのは最大で2台のサーバまでというライセンス上の制約を設けるという。ソフトウェアの利用に関しては、それ以外の制約はない。

 クリアン氏は、8月12日にニューヨークで行われたアナリスト向けプレゼンテーションで同バンドルをプレビューした。このイベントでOracleの幹部は、同社のアプリケーションサーバ戦略と市場のポジショニングを説明した。Oracleでは、9月初めにロンドンで開催される「Oracle OpenWorld」カンファレンスでServer Standard Edition Oneの発表を行う方針だ。

 この新バンドルは、Oracleのアプリケーションサーバスイートに含まれる個別コンポーネントを購入したいという顧客向けにライセンスオプションを拡大するという同社の計画に沿ったもの。また、手ごろな価格のアプリケーションサーバを求めている中小規模の企業のニーズに対応するという狙いもある。

 Oracleの最大のライバルの1社であるIBMは既に、2年前に投入した「Express」製品ポートフォリオを通じて、自社のアプリケーションサーバソフトウェアや各種ミッドマーケット技術をSMB向けに仕立て直した低価格版を提供している。アプリケーションサーバ専門企業のBEA Systemsは、自社の「WebLogic」プラットフォームのミッドマーケット向けバージョンを提供する可能性を示唆しているが、正式な製品計画はまだ発表していない。

 Microsoftはミッドマーケットで激しい競争を演じているが、Oracleのクリアン氏によると、MicrosoftのWindowsオンリーの姿勢にスキがあるとOracleはみているという。OracleのStandard Edition Oneは、発表時点でWindowsとLinuxの両プラットフォームをサポートする。Oracleでは、ライセンス価格でもMicrosoftを出し抜く計画だ。

 Forrester Researchのアナリスト、ジョン・ライマー氏によると、まだパッケージの内容は見ていないとしながらも、競合製品よりも統合性に優れ、管理が容易であるのなら、Oracleのミッドマーケット向けバンドルの狙いが当たる可能性があるという。同氏は最近、数社のベンダーのエンタープライズサーバスイートをテストしたところ、Oracleのスイートは、IBM、BEA、Sun Microsystemsなどのライバル企業の製品よりも統合性に優れていたとしている。

 ミッドマーケットにおけるIBMの競争圧力に関して、ライマー氏は「Eclipseは野心的な面が出過ぎている」と話している。同様に、JBoss Groupなどの企業の低価格/無償製品は、開発に関する専門知識がないと使いこなせないため、すべての企業に訴求するわけではないとしている。多数のベンダーがソフトウェアライセンスの名目価格を大幅に値引きする方針を打ち出しているという状況の中、顧客にとって本当に重要なのは、ソフトウェアを運用・維持するコストだ、と同氏は指摘する。

 Oracleは既に、「10g」データベースソフトウェアのSMBバージョンでStandard Edition Oneというラベルを使っている。クリアン氏によると、同社はStandard Edition Oneデータベースを販売しているチャネルパートナーに対して、アプリケーションサーババンドルも宣伝するよう働きかける方針だという。

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