ITmedia NEWS >
ニュース
» 2004年09月08日 18時50分 公開

デュアルコアXeonの登場はいつ? 沈黙を保つIntel

Intel幹部はIDFで、デュアルコアとなる次期Xeonに関する詳しい話を避けた。「出荷までかなり時間がかかるのでは」という懸念を招きかねない行為だが、Intelがそうするのには訳がある。(IDG)

[IDG Japan]
IDG

 Intelは9月7日、エンタープライズサーバ向けプロセッサの今後の計画に関する詳細情報の断片を明かした。しかし、今後リリース予定のデュアルコアXeonプロセッサに関する計画については、沈黙を保ったままだ。このプロセッサは、8月に登場したNoconaに続く、次期メジャーアップグレードになると言われている。

 この日Intelのポール・オッテリーニ社長兼COO(最高執行責任者)は、デスクトップ、サーバ、ノートPC向けデュアルコアプロセッサを2005年中に投入する計画だと明かした(関連記事参照)。しかし、その後の取材で同社上級幹部は、新しいXeonに関する詳細は、口にできる状況ではないと答えている。

 Intelのエンタープライズプラットフォーム部門副社長兼ジェネラルマネジャー、アビ・タルウォーカー氏は、「われわれのすべての取り組み、確実にあらゆるレベルの適切な検査を受けるようにしたい」とし、Noconaを引き合いに出し、「製品化に要する時間から、立ち上げたばかりのプラットフォームまわりの懸念まで、現在検討していることは幾つもある」と述べた。

 Intelは5月、コードネームで「Jayhawk」と呼ばれていたNoconaの後継となるシングルコアプロセッサの開発計画を断念し、代わりに1つのチップにプロセッサコアを2個含むプロセッサを開発する計画だと明かした(5月10日の記事参照)。アナリストはこの発表を、Intelの中でデュアルコアプロセッサへの取り組みを強化している表れだと見ている。

 デュアルコアプロセッサでは、タスク処理を2つの処理装置に割り当てるため、特定のアプリケーションのパフォーマンスを向上させられる。Intelのライバル企業AMDは、デュアルコアのOpteronプロセッサを2005年に出荷すると明言している。ほかにも、POWER 4プロセッサのIBM、UltraSPARC IVを擁するSunなどのサーバプロセッサメーカーが、既にデュアルコアシステムの出荷を始めている。

 タルウォーカー氏がJayhawkの後継版に関するコメントを渋っていることから、この後継版の出荷までかなり時間がかかるかもしれないという懸念が持ち上がる可能性はある。しかし、同氏が今後の製品計画について慎重なのには訳がある。Intelはこの1年、DothanコアのPentium MやPrescottコアのPentium 4などで、リリース予定を守れず苦労した(1月15日の記事参照)。Intelのクレイグ・バレットCEO(最高経営責任者)は7月に、こうしたリリース遅れを叱責する書簡を従業員に送り、方針の変更を呼びかけた(7月30日の記事参照)

 IDF(Intel Developer Forum)の初日に詳細な新製品ロードマップが披露されなかったのは、これ以上のリリース遅れを避けたいと考えたためかもしれないと調査会社Insight 64のアナリスト、ネイサン・ブルックウッド氏は指摘する。「Intelは今回のIDFで、これまでほど積極的にはロードマップを明かしていない」と同氏。

 それでもタルウォーカー氏は、同社のエンタープライズサーバ用プロセッサのロードマップに関して、断片的な情報を示している。

 Intelは2005年上半期にXeonのマイナーアップグレード版を準備しているという。このプロセッサはコードネームで「Irwindale」と呼ばれ、L2キャッシュは2MバイトとNoconaの2倍だ。「Irwindaleは実際に、Noconaにずっと大容量のキャッシュを加えたものだ」(タルウォーカー氏)

 2ウェイ以上のシステム向けに、新たなXeon MPプロセッサの低価格版(コードネーム「Cranford」)も開発中だ。またマルチコアXeon「Whitefield」のリリース計画もある。Whitefieldは今後リリース予定のTukwilaコアItanium 2と互換性があるため、システムベンダーは同一のコンポーネントでItaniumやXeon搭載のシステムを構築できるようになるという。

 タルウォーカー氏はWhitefieldに関してこれ以上の詳細を明かすのを避けたが、Intelは過去に、同一のコンポーネントを使うItanium・Xeonシステムを2007年までに用意したいと表明している(7月30日の記事参照)

 また同氏は、デュアルコアItanium「Montecito」の次期版(コードネーム「Montvale」)を開発中だと認めた。これはMontecitoが2005年に登場した後に出荷されるという。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.