米IBMは9月13日、音声対応アプリの普及促進に向け、自社の音声ソフトをオープンソースコミュニティーに提供すると発表した。具体的にはReusable Dialog Components (RDC)をApache Software Foundationに提供するとともに、音声マークアップエディタの提供をEclipseに提案している。
RDCは日時、通貨、場所といった情報の処理に対応した、ソフトの「組み立て部品」に当たるコンポーネント。例えば電話で航空機の予約を受け付けるシステムなど、音声対応のインフラアプリケーションに利用される。
RDCフレームワークをApacheに提供することで、これを使って開発された音声コンポーネント同士でベンダーを問わず互換性を実現できるとIBMは説明。フレームワークとタグの実例集の両方を提供する意向だとしている。
一方、音声マークアップエディタの提供は、標準ベースの音声アプリケーション開発簡素化を図るとともに、こうしたアプリでRDCを活用してもらうことが狙い。音声システムはほとんどの場合、ベンダー各社のプロプライエタリなコードで成り立っているのが現状なため、音声ソフト開発にあたってオープンな標準ベースのプログラミングモデルとツールを提供し、各社が既存のアプリの音声対応を加速できるようにする狙いがある。
IBMのこの構想は、AT&T、Avaya、Cisco、Motorolaなど20社以上に支持されているという。
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