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» 2004年09月14日 18時35分 公開

3Com、新たなエンタープライズルータでCiscoに挑む

3Comは新しいエンタープライズ向けルータでCiscoからの乗り換えを狙うが、Ciscoの新ルータ登場のおかげで多少影が薄くなってしまっている。(IDG)

[IDG Japan]
IDG

 かつてネットワーキングの巨人だった米3Comが、ルータ市場に再び攻勢をかけようとしている。

 先に6〜8月期の売上見通しを引き下げた同社だが、2つの新しいルータシリーズを立ち上げることで、Cisco Systemsの顧客を狙う取り組みは続けていく。

 同社の新しい「Router 6000」ファミリーはハイエンドのエンタープライズ向けルータで、昨年リリースした5000ファミリーの後継版だまた同社は「Router 3000」ファミリーに幾つかのモデルを追加した。3000シリーズは、比較的大規模なエンタープライズの支社向けのローエンドルータだ。だが同社の発表も、Ciscoのブランチオフィスルータの立ち上げの前に幾らか影が薄くなっている。

 3Comは、顧客はCisco製品の代替選択肢を求めており、競合企業を歓迎すると考えている。同社だけではなく、先にJuniper Networksもエンタープライズに取り組む計画を発表した。

 3ComのWAN事業部ディレクター、キャンベル・モリソン氏は、Ciscoのライバルにとって機は熟したとし、「代替選択肢を求めている企業はたくさんある。人々は選択肢を持ちたいと考えている」と語る。同氏はこの市場にJuniperがいるということは、代替選択肢を意識している人が増えることになり、3Comにとってプラスになると考えている。

 同氏は、3Comの製品は価格でも性能でもCiscoに勝ると主張する。「当社の製品はCiscoの同等の製品よりも約25%安い。それに当社は付加機能を提供することが多い。例えば3000ファミリーでは、ISDNバックアップを提供している。Ciscoの同等の製品にはこうした機能はない」

 同氏はCisco製品が定着しているという問題は認めつつも、3Comは自社ルータとCisco製品間の総合的な互換性を保証していると主張し、RIPやOSPFなど標準的なルーティングプロトコルをベースにしたTolly Groupによる互換性テストを引き合いに出した。

 モリソン氏は、3Comのルータのもう1つのアドバンテージとして、全製品で同じOSを使っている点を挙げている。これに対しCisco製品では、各ルータに若干異なるOSが搭載されている。同氏は、Ciscoは経験豊かなユーザー基盤を持ち、有利なスタートを切ったかもしれないが、Cisco技術を扱うエンジニアは、短期間で3ComのOSを習得できると主張している。

 3ComのRouter 6000ファミリーは、MPLS、ステートフルパケットインスペクション(SPI)Quality of Service(QoS)、IPsec VPNサービスを提供する。最初のリリースでは、WANオプションにシリアル、 E1/T1、E3/T3、ADSL、OC-3 ATMインタフェースが含まれる。Router 3000 DSLシリーズではADSL、G.SHDSLルータの6機種の新モデルが投入され、一連の固定構成DSLルータも提供される。

 これら製品は、ルータベンダー各社にとって厳しい時期に立ち上げられることになる。IDCの最新の調査によると、欧州ルータ市場は4〜6月期に前四半期の10億ドルから9529万ドルへと7.6%縮小した。

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