グラフィックスチップメーカーのATI Technologiesは9月17日、グラフィックス処理用にシステムメモリを利用する新技術「HyperMemory」を発表した。
発表によれば、HyperMemoryはデータを双方向に高速伝送できるPCI Expressの機能を活用、システムメモリにグラフィックデータを保存して利用できる。これによってグラフィックスメモリへの依存度を低減することが可能になる。
従来の標準的な接続技術では、ビジュアルプロセッサとCPUの間のデータ伝送速度はリアルタイムのグラフィックスアプリケーション用には不十分だったため、グラフィックスカードに最大256Mバイトの専用グラフィックスメモリを装備して、必要なデータを保存していた。しかしHyperMemoryを使えばオンボードメモリを減らすことができ、グラフィック処理能力を維持しながらPC全体のコストが削減できるとしている。
この技術を採用したグラフィックスカードは年内に発表予定。
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