ITmedia NEWS >
速報
» 2004年09月29日 17時11分 UPDATE

ソニー、世界初の無水銀化ボタン酸化銀電池を開発

ボタン形酸化銀電池で無水銀化を達成。年間約320キロの水銀使用を削減でき、電池による環境負荷を低減できる。

[ITmedia]

 ソニーは9月29日、ボタン形酸化銀電池で世界初の無水銀化を達成し、2005年1月から世界で順次導入すると発表した。ソニーは年間約4億個の酸化銀電池を販売しており、年間約320キロの水銀使用を削減できるとしている。

sk_sony.jpg

 酸化銀電池は負極に亜鉛、正極に酸化銀、電解液にアルカリ水溶液を使用している。亜鉛は電解液による腐食反応で溶解し、電解液を分解させて水素ガスが発生。ガスで電池内圧が上昇するため、亜鉛の腐食反応を抑制するために水銀を使っている。

 水銀は毒性が強く環境負荷が高いのが難点だが、代替が難しい。欧州では工業製品材料への規制強化の検討が進んでいるが、ボタン形電池の無水銀化は不可能として、例外的に水銀の使用が認められる見通しだ。

 ソニーは、耐腐食性を高めた亜鉛合金粉や腐食抑制剤の添加などでこれをクリア。世界で初めて無水銀化したボタン形酸化電池を開発した。欧州では鉛の含有量も制限する案が検討されているが、新製品は鉛添加もゼロになっている。新技術は日米欧で5件の特許を出願した。

 今後、同社製酸化銀電池すべてで無水銀化を目指し、電池による環境負荷を低減していく。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.