報道によると、米国土安全保障省のサイバーセキュリティ責任者を務めていたアミット・ヨーラン氏が辞任した。辞意を表明した翌日の辞任だった。
ヨーラン氏は昨年9月から同省国家サイバーセキュリティ部門のディレクターを務めていた。AP伝によれば、9月29日になって、翌30日で辞める意向を表明したという。同氏は元Symantecの世界セキュリティ管理サービス担当副社長。今回の辞任は国土安全保障省内部でサイバーセキュリティが優先課題とされていないことが原因だとAPは伝えている。
米国のサイバーセキュリティ責任者が辞任するのは2年足らずでこれが2人目。昨年1月にはホワイトハウスのサイバーセキュリティ責任者リチャード・クラーク氏が、ブッシュ政権のサイバーセキュリティに進展が見られないことを不満として辞任している。
ヨーラン氏は30日、National Cyber Security Allianceの記者会見に出席して、10月の国家サイバーセキュリティ月間をアピールしていた。首都ワシントンで開かれたこの会見で同氏は、民間企業と政府の協力によって「サイバースペースは安全な場所になりつつある」と話していた。
国土安全保障省の広報官にコメントを求めたが、折り返しの電話は来ていない。
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