ソフトラインアップ強化のためにNetscape Security Solutionsからセキュリティ・認証ツールを買収すると発表した後、米Red Hatの会長兼CEO(最高経営責任者)マシュー・ズーリック氏はComputerworldに同社の今後の戦略について語った。
―― America Online(AOL)のNetscape部門から「Netscape Directory Server」「Netscape Certificate Management System」を買収した理由は?
ズーリック氏 1年前、当社はRed Hat Linuxの方向性についての声明を出しました。論理ボリュームマネジャー、クラスタファイルシステム(およびほかの要素)を加えることで、われわれはそのビジョンを基盤にうまく開発を進めてきました。このアーキテクチャーの中で、必ず完成させなくてはならないと思ったのが、ディレクトリサービスに関する部分です。
この部分を特定ベンダーのAPIやプロトコルと結びつけず、オープンにすることは非常に重要です。今回の買収は、自社製品をオープンかつベンダー非依存にするという当社の動きを継続させるものです。
―― Sun Microsystemsの幹部が9月30日に、この買収を「旧式のソフト」のためのものだと批判したことについて、どう思いますか?
ズーリック氏 彼ら(Sun)がしゃべっている間に、われわれは製品を売ります。
―― これらの部分を独自に開発するのではなく、買収することにしたのはなぜですか?
ズーリック氏 この技術は1998年からメンテナンスされ、進化しています。また以前から優れた開発者のグループがこの技術に取り組んでいます。これを構築するために必要な知識と市場に投入するまでの時間はあまりに膨大ですから、一から構築するのは不可能だったでしょう。Red Hatとオープンソースコミュニティーはどちらも喜んでいるはずです。
―― Red Hatが次に取り組むのは?
ズーリック氏 1つはストレージのiSCSIの進化です。当社はストレージ内およびストレージ周りの管理サービスにかなりの関心を持っています。(追加アップデートのために)セキュリティ分野にも引き続き目を向けたいと思っています。
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