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PeopleSoft一転、Oracleとの交渉に前向き

» 2004年10月06日 08時05分 公開
[IDG Japan]
IDG

 これまで再三にわたって米Oracleからの買収提案を退けてきたPeopleSoftだが、取締役会は現在、適正な価格での買収なら進んで交渉に応じる意向だ。PeopleSoft取締役が10月5日、そう証言した。

 AP伝によれば、PeopleSoft取締役のスティーブン・ゴールドビー氏はデラウェア州衡平法裁判所で2日目の証言に立ち、もし価格が適正であれば、話がすぐにまとまる公算は非常に高いと語った。

 Oracleはこれまで16カ月にわたってPeopleSoftを買収しようとしてきたが、PeopleSoftの防止策である「ポイズンピル」と顧客返金プログラムに問題があるとして、同裁判所に訴えを起こした。

 4日の証言でゴールドビー氏は、PeopleSoftのクレイグ・コンウェイCEO(当時)はOracleを断固拒否したが、取締役会は同氏と同じ姿勢ではないと発言。「どんな条件であっても当社がOracleに買収されるなど考えられないと、われわれが示唆したことはない」と述べている。

 Oracleは1株当たり21ドル、総額77億ドルでの買収を提案している。PeopleSoft取締役会はOracleからの提案があるたびに、不適切だとして全会一致で退けてきた。

 PeopleSoft取締役会が態度を軟化させているとの憶測は、取締役会がコンウェイCEOの手腕に対して「信頼を失った」ことを理由に解任した時点でピークに達した。コンウェイ氏はOracle提案に断固反対の姿勢を貫き、「どんな条件や価格を提示されても、決してこの会社を売り渡すことはない」と述べていた。

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