ウイルス対策ソフトメーカーSymantecによると、「アドウェア」と呼ばれる迷惑な広告ソフトを攻撃・削除する新手のトロイの木馬プログラムがインターネットに出回っている。
このトロイの木馬「Downloader.Lunii」は10月4日に発見された。実行されると、PowerscanやBargainBuddyなどの一般的なアドウェアが使っているコンピュータプロセスを停止してファイルを削除しようと試みる。ただ、いいことばかりではない。ほかのトロイの木馬と同様、Windowsマシンの設定も変えてしまい、リモートからファイルのダウンロードを試みるとして、Symantecは注意を呼びかけている。
インターネットでは密かな監視やリモートアクセス関連の問題が広がっており、トロイの木馬プログラムもその一つ。こうしたプログラムは「スパイウェア」と呼ばれることもある。ユーザーが電子メールの添付ファイルを開いたり、メールやWebサイトのリンクをクリックしたりすると知らない間にインストールされる可能性がある。
Luniiは、アドウェアが通信に使っているWindowsのプロセスを中断させ、既知のアドウェアを感染したシステムから削除する。また、Windowsの「ホスト」ファイルに変更を加えて偽Webサイトのリストを追加、これによって特定のWebページへのアクセスが遮断される可能性があるという。
Symantec4日にLuniiに対応したウイルス定義ファイルをリリース、危険度は「低」評価となっている。
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