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AppleジョブズCEO、「Apple Store mini」内覧で復帰後初の顔見せ

» 2004年10月15日 15時09分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Apple ComputerのCEO、スティーブ・ジョブズ氏は10月14日、腫瘍の手術治療後、初めて元気な姿を見せた。16日にオープン予定の、小型版Apple Store視察に現れたジョブズ氏は、新店舗を「小さくデザインされ、小さいからこそクールだ」と評した。

 ジョブズ氏が訪れた新店舗は、カリフォルニア州パロアルトのStanford Shopping Centerでオープンする。このほかにカリフォルニア州ではサンノゼ、サンタローザ、ワシントン州タクウィラ、ニュージャージー州のブリッジウォーター、ロカウェイで同スタイルのストアが16日午前10時に開店する。小型店舗は2004年末までにメリーランド州ベセズダ、ニューヨーク州シラキュース、ミズーリ州セントルイスに設置される。

 この新スタイル店舗は小さな設置スペース向けに作られており、Apple小売り店の中で最も小さいショップのさらに半分程度のサイズ。壁は日本製のステンレススチールでできており、壁の上部にはPower Mac G5に似た空調用の穴が設けられている。フロアは光沢のあるホワイトで、ジョブズ氏によれば、「飛行機の格納庫と同じ素材」だという。

 店舗の半分はiPod関連で、残りがMac関連だとジョブズ氏。「これは新しい試みだが、われわれはiPodユーザーをストアに呼び込みたいと思っている」と同氏は説明する。

 Appleの小売り担当副社長であるロン・ジョンソン氏によれば、小型店舗はApple Storeが置かれていない小規模な市場だけが対象ではなく、既にApple Storeがある地域でも需要が大きいところも想定しているという。

 例えばStanford Shopping Center店はパロアルト店と1マイル(1.6キロメートル)しか離れていないが、パロアルト店の混み具合を考えると、新店舗の立地は妥当だという。新店舗とパロアルト店とはインターネットベースの音声メッセージングシステムで結ばれており、小型店舗で見つからない商品は近くの大型店から取り寄せることが可能だ。

 ジョンソン氏は、新店舗の大きさが空港の小売り店と同じサイズだと指摘し、小型Apple Storeを空港のモールに設置する可能性を示唆した。

 この店舗でユニークなのは、店舗の後方にタッチスクリーン型キヨスクが2機備えてあり、そこでは利用者自身がバーコードをスキャンし、クレジットカードで支払い、商品を持ったまま店を出て行くことができる「セルフチェックアウト」方式を採用しているところ。その間、店員とやり取りをする必要は一切ないという。ジョンソン氏によれば、Apple Store小売り店では現在、80%がクレジットカードで支払いをしているという。

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