米Microsoftが欧州連合(EU)に命じられた制裁の執行猶予を求めている裁判で、早ければ11月半ばにも決定が言い渡される見通しだ。裁判過程に詳しい筋が10月22日明らかにした。
EU第一審裁判所長のボー・ベステルドルフ判事は、Microsoftが欧州委員会の決定に不服を申し立てている本裁判の結論が出るまでの間、制裁の執行猶予を認めるかどうかについて判断を下す。
9月30日にはルクセングルクで2日間にわたり、Microsoftと欧州委員会、および両陣営の支持者からの聞き取りが行われた。
裁判所の関係者は22日、第一審裁判所が聴聞を開いてから結論を下すまでには平均6週間を要すると語った。つまり、ベステルドルフ判事は11月半ばにも決定を言い渡す可能性があるということだ。
関係者によれば、同じようなケースでFairfieldと薬品情報会社IMS Healthが争っていた知的財産問題でも、同判事は6週間で決定を言い渡した。ただ、同判事はMicrosoftの裁判について「難しい」と漏らしていたと、ある担当官は指摘する。Windows Media Playerのバンドル解除とネットワークサーバソフトのアプリケーションプログラミングインタフェース公開が与える影響に関し、二つの争点が浮上しているという。
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