ITmedia NEWS >

富士通、1MビットFRAMの量産化に成功

» 2004年10月25日 17時25分 公開
[ITmedia]

 富士通は10月25日、1MビットのFRAMを開発、量産体制を確立したと発表した。現時点では世界最大容量となる。

 FRAMは不揮発性メモリの一種。EEPROMと比べた場合、書き込み速度は1万倍以上、消費電力は数十分の1、書き換え可能回数は10万倍以上といった優れた性能を持つ。

 新製品は0.35μメートルプロセスで製造し、セルの小型化で集積度を2倍にした。性能はリードアクセスタイムが100ナノ秒、データ保持能力が10年以上、データ書き換え耐性が100億回以上など。サンプル価格は2000円。

 富士通は1999年にFRAM混載システムLSIを発売し、その後256Kバイトの単体品を製品化した。既にLSIと単体品の合計で1億6000万個以上を出荷している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.