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モバイルコマース経験者は1割、「自宅で」が半数以上

» 2004年11月30日 19時50分 公開
[ITmedia]

 インフォシークと三菱総合研究所は11月30日、「第13回携帯電話コンテンツ/サービス利用者調査」の結果を発表した。今回の調査では、携帯電話からショッピングを行うモバイルコマース、および携帯電話による動画コミュニケーションの利用状況をテーマに実施した。

 これによると、モバイルコマースの利用経験者は約1割だった。男女別の差はそれほど大きくないが、年代別の差は大きく、男性では20代(16.6%)と60代(4.7%)の間で約3.5倍、女性では20代(17.6%)と50代(3.2%)の間で約5.5倍の差が見られた。

 モバイルコマースの利用場面は、「自宅での自由時間」を挙げる回答が58.7%と半数以上を占め、移動時以外での場面において利用されている実態がわかった。

 また、モバイルコマース利用経験者の42.3%は、「オンラインショップ(PC経由)」や「実店舗」との間で「価格」や「送料」などの条件を比較した上で購入したと回答している。オンラインショップなどとの比較をしなかった人の理由としては、「すぐ注文する必要があった」「携帯電話でしか注文できない」などがあり、すぐ注文する必要があった商品としては、「コンサート、演劇等チケット」を挙げる回答が半数を占めた。

 一方、モバイルコマース利用未経験者は、その7割がPC経由によるショッピング経験があると回答しており、モバイルコマースを利用しない理由としては、「PCを利用すれば十分である」とするものが圧倒的に多かったほか、住所や認証情報の入力など、携帯電話のインタフェースに起因する理由を挙げる回答も少なくなかった。

 次に、動画メールの利用経験者は11.2%、テレビ電話の利用経験者は3.0%だった。男女別で見ると、ほとんどの年代で女性の利用率が男性を上回った。

 動画メールを利用していない人の理由は、「端末が対応していない」「料金が高い」「動画で撮影したい内容がない」などが多く、また、対応端末を所有している層では、性能や使い勝手に関する不満が見られた。テレビ電話を利用していない人の理由は、「端末が対応していない」が圧倒的で、対応端末を所有している層では、「普通の電話で十分」や「かける相手がいない」「電話よりもメールの方が使いやすい」という回答が目立った。

 なお、動画コミュニケーションを利用していない人の今後の利用意向は、動画メール、テレビ電話ともに3割弱だった。

 携帯電話からの有料コンテンツ利用状況は、全体的には微減の傾向。とくに夏場に増加を続けた「音楽コンテンツ(着メロ、着うた)」の減少幅が大きく、その一方で、「ゲーム」や「交通案内/地図/旅行」は、若干の増加を示した。

 同調査は、15〜69歳の男女を対象に、11月50〜11日にかけてWeb上で実施された。全回答者は2442人で、そのうち携帯電話利用者は2042人(全回答者の83.6%)となる。

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