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IDC Japan、国内ITサービス市場の産業分野別規模予測を発表

» 2004年12月21日 15時32分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは12月20日、国内ITサービス市場の産業分野別規模予測を発表した。

 これによると、2004年以降の国内ITサービス市場は、経済の回復と共に徐々に成長率が高まり、2004年から2008年の年間平均成長率(CAGR)は3.9%になるという。とくに、製造業やサービス業などの一部業種では、市場全体の成長率を上回る成長を示すと見込まれている。

 また同社は、SI市場についての産業分野別の市場規模予測を行っており、2004年以降のSI市場では大規模な新規案件の急増は期待できず、2004年から2008年の年間平均成長率は2.4%となる見込みだが、ここでも製造業およびサービス業などは成長を支える産業分野になる可能性があるという。

 ITサービス支出の拡大が見込まれる産業分野では、ユーザー企業のニーズに共通した特徴が見られ、「柔軟なIT基盤の整備、アウトソーシングによる業務効率化、および他業種の企業とのシステム連携実現に対する関心が高い。これらのニーズに早急に対応できるようなソリューション体系を整えることがITベンダーに求められている」と、同社アナリストの伊藤未明氏は分析している。

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