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企業向け外付けディスクの主流もATA/SATAに

» 2005年01月18日 16時48分 公開
[ITmedia]

 IDC Japanは1月17日、国内外付け型ATA/Serial ATA(SATA)ディスクストレージシステム市場の中期予測を発表した。SCSIやFibre Channelに比べ安価なATA/SATAストレージの出荷が拡大し、2008年には出荷容量の半分近くに達する見込みだ。

 同社によると、同市場の2004〜2008年の年間平均成長率(CAGR)は、売り上げで28.0%、出荷容量で95.6%。同期間の外付け型ディスクストレージ全体の平均成長率(売り上げ1.8%、出荷容量65.8%)を上回り、2008年には全体の出荷容量の47%がATA/SATAが占める予測する。

 2003年の国内外付け型ディスクストレージ市場規模は、売り上げで2376億円、出荷容量で3万8750Tバイト。そのうちATA/SATAのシェアは売り上げで3.6%、出荷容量で19.4%だった。

 従来、企業向けストレージはSCSIやFibre Channelが主流。だが企業が抱えるデータ容量は増加しており、データの種類や価値に応じたコスト配分も求められてきている。ATA/SATAは汎用的な分安価なのが特徴で、企業需要も拡大しつつある。

 同社の予測では、ATA/SATA需要をけん引するのはバックアップとアーカイブ用途。バックアップではD2D(Disk to Disk)やD2D2T(Disk to Disk to Tape)といったディスクベースのシステムに、アーカイブでは印刷・出版データや医療画像、企業内電子メールの蓄積など、安価かつ大容量という特徴を活かして各種システムへの利用が拡大すると見ている。

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