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Transmeta、再建計画を発表

» 2005年01月22日 08時59分 公開
[ITmedia]

 事業不振で身売り説も出ている米Transmetaが1月21日、再建計画を発表した。プロセッサの開発と販売を中心とした現行のビジネスモデルを見直し、知的財産と技術のライセンス事業に焦点を絞る方針。同時に業界大手との交渉も進めているという。

 Transmetaは現在、Crusoe、Efficeonなどx86対応マイクロプロセッサの開発と販売を主力事業に据えているが、1〜3月期中にこのビジネスモデルを修正する。

 顧客やサプライヤーからは、「直接あるいは何らかの形の戦略提携を通じて」Transmeta製品と技術の継続を望む声が寄せられたと同社は説明。収益改善のための手を打つ一方で、顧客の製品に対する要望には今後も対応していくと表明した。

 同時に、現行製品の長期的な供給を保証するための「戦略的取引」を引き続き模索すると説明。1社あるいは複数のパートナーと合意に達したい意向で、現在投資銀行のPerseus Groupの協力を得てこの取り組みを進めている。Transmetaの電力管理技術だけでなく、マイクロプロセッサの設計と開発に関しても、業界大手との間で積極的な交渉を行っているという。

 事業の再編は3月31日付で、新たに定めた展望に沿って実施する。これに伴い人員削減に踏み切る可能性もあるとしている。

 「現在進めているライセンス、戦略的協力の可能性、コスト管理、再編計画の取り組みによって、Transmetaおよび株主の利益にかなう成長戦略の遂行を成功させるのに十分なリソースを手にできると確信している」と、CFOのマーク・ケント氏はコメントしている。

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