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EUのソフト特許法案、ポーランドの反対で再び承認見送り

» 2005年01月25日 09時25分 公開
[IDG Japan]
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 欧州連合(EU)のソフト特許法案承認がポーランドの反対で再び見送られ、先行きがまた不透明になった。

 特許に関する法案は欧州委員会が2002年2月に指示書案を起草。5月に閣僚理事会で打ち出した指示書に関する法制化の取り決めについて、EUの農業担当相が1月24日に正式承認する運びとなっていた。これが承認されればEUは法制化に向けて次の段階に進むことができ、欧州議会でこの取り決めについてコメントする機会が持てると同時に、必要であれば部分修正も可能になる。

 しかし、ポーランドはソフト特許が中小企業に与える影響についての懸念を強調し、文言について合意が成立した際に出す声明が最終確定していないと発表。これを受けて現在のEU議長国であるルクセンブルクは農業相会合の議題からこの問題を外すことを決めた。

 ポーランド政府の広報官は、24日にこの文言が承認されなかったことを確認、「指示書を分析する時間がもっと必要だ」と話した。

 ポーランドが5月の取り決めについて承認を見送ったのは今回が2度目。

 広報官によれば、31日に開かれるEU外相会合で承認される可能性もあるという。

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