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MS、新しい「MSN Search」を正式始動

» 2005年02月01日 16時00分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは2月1日、初めて完全に自社開発した検索エンジン「MSN Search」を世界各国で立ち上げたことを明らかにした。新しいMSN Searchは10の言語に対応し、25の地域向けに提供される。日本語版は年内に公開する予定。

 米国のコンシューマーは、デザインを刷新したMSNのトップページ(http://www.msn.com)からこの検索エンジンを利用できる。新しいトップページは従来よりもルック&フィールがすっきりし、レイアウトが簡素化され、情報がより迅速に見つけやすくなっているとMicrosoftは発表文で述べている。MSN Searchはトップページのより目立つ位置に置かれ、Web、ニュース、画像、音楽、デスクトップ、Microsoft Encartaを手早く検索できるタブが付いている。

 新しいMSN Searchには以下のような機能がある。

  • Microsoft Encartaからのインスタントアンサー:
    Microsoft Encartaからの150万件以上の回答が、ほかのMSN Searchの検索結果とともに表示される。回答は地理情報、歴史上の人物や著名人、単語の意味、統計情報、計算、単位の変換、方程式の解などのカテゴリーから提供される。一部地域のユーザーは、Encarta Premiumの項目と関連メディアを2時間無料で閲覧できる。

  • MSN Musicからのインスタントアンサー:MSN Searchにアーティスト、楽曲、アルバムの名前を入力すると、自動的にMSN Musicが提供する音楽ファイルへのリンクやその他のトップコンテンツが表示される。ユーザーはワンクリックで試聴ができ、もう1度クリックするとその曲を購入してダウンロードできる。この機能は現在米国でのみ提供されている。

  • Search Builder:画面上のダイヤルを調整して、特定の検索条件(特定のサイトやドメイン、国、地域、言語など)をカスタマイズできる。

  • カテゴリーに特化した検索:Web、ニュース、画像、Microsoft Encartaなどのカテゴリーに特化したタブで検索を微調整できる。さらに、「MSN Toolbar Suite」をインストールしたユーザーは、「Desktop」タブを使ってWeb以外に検索範囲を拡大し、MSN Searchから直接PC内の電子メールや文書、メディアファイルを検索できる。

  • Search Near Me:特定の場所に合わせて検索結果を調整し、ユーザーがいる場所や行きたい場所に適用できる情報を提供する機能。「ニューヨーク州ロチェスターの住人が最寄りの図書館を探す時に、ミシガン州ロチェスターの検索結果を選り分ける必要がなくなる」と発表文には記されている。この機能は現在米国でのみ提供されている。

 新しいMSN Searchは、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、ドイツ、フィンランド、フランス、インド、イタリア、マレーシア、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、シンガポール、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国で提供され、機能は地域によって異なる。

 Microsoftはこの新サービスの立ち上げに際し、草の根プロモーションと広範な広告を織り交ぜたマーケティングキャンペーンを行うとしている。

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