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「キャッシュカードに不安」9割も「対策を実行」は1割

» 2005年02月10日 15時56分 公開
[ITmedia]

 マクロミルは2月10日、銀行キャッシュカードの安全性について利用者の意識を調べた結果を発表した。調査対象は、キャッシュカードを利用する20歳以上の銀行預金者で、有効回答数は1034人(男性50%、女性50%)。

 スキミング被害が報じられたのを受け、キャッシュカードを使用することについて、41.1%が「とても不安を感じる」、49.2%が「ある程度不安を感じる」と、合計で9割超が不安を感じていることがわかった。

 しかし、キャッシュカードの偽造などによる引き出し被害を防止するために何らかの対策を行っている人は、11.5%にとどまった。

 対策をしたという人に具体的に聞くと、もっとも多かったのは「暗証番号を分かりにくいものに変更した」(56.3%)。ほか、「キャッシュカードの暗証番号を他の場面(ゴルフ場のセーフティーボックスなど)に転用しないように気をつけた」(32.8%)や「複数のキャッシュカードの暗証番号を別々に設定した」(21.8%)など。

 銀行に望む偽造対策では、85.7%の人が「偽造された被害額を銀行側が補償する制度」を挙げトップ。次いで、「ICカードの発行」(77.5%)、「高額引き落とし時には本人確認を義務付けるしくみ」(64.3%)、「身体確認できるカードの発行」(52.5%)と続いた。

 「早急な補償対応をする銀行の口座を持ってみたいか」との質問では、91.6%が「とてもそう思う」または「ある程度そう思う」と回答した。

 全回答者のうち80.5%に上るインターネットバンキングの利用者に、インターネットバンクとキャッシュカードのどちらが利便性が高いかをたずねたところ、キャッシュカードとした人が15.6%に対して、インターネットバンクは57.0%と半数以上が支持した。

 しかし、インターネットバンクとキャッシュカードのどちらが安全かという問いでは、53.6%と過半数が「どちらともいえない」と答え、その理由としては「どちらのセキュリティも万全ではない」という意見が多く見られた。

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