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ネット利用世帯は36.0%、内4割がxDSL回線に──2004年家計消費調査

» 2005年02月18日 19時50分 公開
[ITmedia]

 総務省は2月18日、家計消費状況調査の調査結果を発表、IT関連項目に関して2004年(平成16年)平均結果を公開した。

 これによると、インターネットが利用できる機器を保有している割合は、2004年平均で55.8%となり、前年の53.6%を2.2ポイント上回った。利用できる機器の種類(複数回答)は、パソコン・ワープロが全世帯の46.9%(機器保有世帯の84.1%)と高く、次いで、移動電話機(携帯電話・PHS)の41.9%(同75.1%)で、それぞれ前年から1.5ポイント、2.6ポイント増加した。

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 また、インターネットを利用している世帯の割合は36.0%で、利用頻度が高い通信手段は、xDSL回線が前年から3.2ポイント増加の15.0%(利用している世帯の41.7%)と高く、ISDN回線は0.6ポイント減少の6.2%(同17.2%)、アナログ電話回線は3.0ポイント減の6.1%(同16.9%)といずれも減少傾向にある。

 最近1カ月以内にインターネットを利用した世帯員がいる世帯は42.6%(前年41.6%)で、用途別利用状況(複数回答)では、情報収集が全世帯の39.1%(利用者のいる世帯では91.8%)と最も多く、次いで、電子メール30.7%(同72.1%)、インターネットショッピング13.8%(同32.4%)、オークションへの参加5.1%(同12.0%)など、すべての用途で利用が増加している。

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 用途の中で、商品・サービス購入のためのインターネットの利用状況(着メロダウンロードなどは除く)についてみると、「情報収集をした世帯員がいる」世帯は26.2%、「インターネット上で注文した世帯員がいる」のは16.6%、「インターネット上で支払いをした世帯員がいる」のは9.1%といずれも前年を上回った。

 なお、同調査を「2人以上の世帯」と「単身世帯」の世帯属性別にも結果を分析。「2人以上の世帯」で世帯主の年齢階級別に、インターネットが利用できる機器を保有している世帯をみると、40〜49歳が80.4%と最も高く、次いで30〜39歳が80.3%、30歳未満が71.0%、50〜59歳が70.0%で、60〜69歳でも50.1%と半数を超えた。

 機器の種類別に見ると、30歳以上の世帯ではパソコン・ワープロ保有率が最も多いが、30歳未満では移動電話機がトップになっている。

 「単身世帯」における年齢階級別の機器保有の割合は、35歳未満が78.9%、35歳〜59歳が46.3%、60歳以上が10.5%となっている。男女別に見ると男性55.6%、女性29.2%という結果に。

 また、2人以上の世帯、単身世帯とも、収入階級別にみると、機器の保有、インターネットの利用とも収入が高い世帯ほど割合が高くなる傾向がみられる。

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