富士通は2月22日、1.8インチ以下の小型HDD市場への参入を検討していることを明らかにした。1インチと1.8インチHDDを試作済みだが、「参入するかどうかは慎重に見極める」(同社広報IR室)としている。
一部報道が、同社が1.8インチ以下HDD市場への参入を決めたと報じたのに対し、「検討中だが、決定していない」(同)とした。携帯音楽プレーヤー向け1.8インチHDDや、0.85インチと同等のスペースに収まり、携帯電話などに搭載できる1インチHDDも試作済み。市場の動向を見ながら参入機会をうかがう構えだ。
同社は現在、サーバ用3.5インチHDDとノートPC用2.5インチHDDを生産している。同社によると、2004年10〜12月期の世界シェアはサーバ用が22.5%、ノートPC用が25.5%で、「順調に伸びている」(同)。2001年にデスクトップPC向け3.5インチHDDから撤退し、高付加価値品への集中を進めてきた。
小型HDDは有望な市場と見ており、試作品を開発するなどして手は打ちつつも、「以前に(デスクトップ向け3.5インチ撤退という)痛い目を見ているため、慎重に検討する。携帯プレーヤーがヒットしたり、携帯電話にHDDが搭載されるからといって、すぐに参入を決めるつもりはない」(同)。
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