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「911ウイルス」送信の男に6カ月の禁固刑

» 2005年03月15日 08時54分 公開
[IDG Japan]
IDG

 電子メールで不正プログラムを送り、利用者本人が知らないうちにMicrosoftのWebTVから911の緊急通報サービスにダイヤルさせたとして、ルイジアナ州在住の男が6カ月の禁固刑を言い渡された。米カリフォルニア州北部地区米連邦検察局が明らかにした。

 デビッド・ジャンソン(44)被告は意図的なコンピュータ損壊および公衆安全を脅かした罪で起訴され、2月に罪を認めた。検察によれば、3月14日に連邦地裁のロナルド・ホワイト判事が禁固刑を言い渡し、釈放後もさらに6カ月の自宅拘禁と、Microsoftへの2万7100ドルの支払いを命じている。

 WebTV(現在はMSN TVとして知られている)はMicrosoftのサービスで、加入者はテレビを使ってWeb閲覧やインターネットへの接続ができる。

 ジャンソン被告は2002年7月、WebTV加入者約20人に宛てて電子メールを送信。このメールの添付書類を開くとWebTVの表示色が変わると称していた。しかし実際はこの添付ファイルのコンピュータスクリプトは、受信者のWebTVボックスのプログラムを変更して、MicrosoftのWebTVサーバにアクセスする電話番号の代わりに911をダイヤルするようにしてしまうものだった。

 ユーザー約10人がこれに引っかかり、米国各地の地元警察が反応、911通話に応えてWebTVユーザーの自宅に警官を送り込んだ。

 米連邦捜査局(FBI)の捜査の末にジャンソン被告が逮捕され、連邦検察局のコンピュータハッキング/知的財産(CHIP)局に起訴された。

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