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高エネ研と日本IBM、素粒子実験データを国際グリッドで処理

» 2005年03月17日 17時32分 公開
[ITmedia]

 高エネルギー加速器研究機構(KEK)と日本アイ・ビー・エム(IBM)は3月17日、素粒子物理実験で得た大量のデータを、インターネットを介して国際的に協調して解析できる大規模データグリッドシステムを構築すると発表した。

 欧州合同原子核研究所(CERN)が開発したグリッドミドルウェア「LCG」を活用。KEKと国内大学、オーストラリア、韓国、台湾などの研究機関を結び、大容量データを共有する。認証機能によりユーザーとサーバに電子証明書を発行し、相互アクセスにおける整合性も保つ。

 素粒子物理実験の巨大なデータを解析するための技術として、欧州合同原子核研究所(CERN)を中心にデータグリッド環境が各国で整備されつつある。KEKと日本IBMのグリッドは「構想を実現する第一歩」としている。

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