ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、米Immersionに対して、PlayStationのタッチフィードバック技術に関する特許侵害で9070万ドルを支払うよう、米裁判所に命じられた。PlayStationブランドのゲーム機と47のソフトウェアタイトルに関しても特許侵害訴訟の一環として販売差し止め命令が出された。ただし、差し止め命令は控訴により一時的に保留となっている。
この判決は米国カリフォルニア北部地方裁判所で3月24日に出された。2002年にサンノゼに本社を置くImmersionがSCE、SCEアメリカ、およびMicrosoftを相手取って起こした訴訟の判決である。
この訴訟でImmersionは、被告の3社がタッチ式フィードバックに関する特許を侵害したと主張していた。Microsoftは2003年にImmersionの特許を取得したが、ソニーは法廷闘争を続けていた。
判決文の中で、米地方裁判所のクローディア・ウィルケン判事はSCEとその米国法人に対し、米国特許6,424,333および6,275,213に対する侵害として、8200万ドルと、その利子分として870万ドルを支払うよう命じた。特許への侵害を無効とするSCE側の主張は退けられた。
同裁判所はSCEに対し、特許侵害したとされるPlayStation、Dualshockコントローラ、47タイトルのゲームを製造、使用、販売、輸入について、禁止命令を出した。
ただし、この差し止め命令はSCEによる控訴に伴い、保留となる。SCEが控訴審で差し止め命令を覆す可能性、SCEへの損害の大きさ、そしてこの差し止めが与える一般への影響などを総合的に考慮して、裁判所は差し止め命令を保留にしたという。ソニーは既に市場に出回っている製品、これから販売される製品についてもライセンス料金を支払う必要があると判決には述べられている。
SCEは判決を不服とし、差し止め命令の執行停止を求めると、SCEの広報担当者は述べた。
執筆時点ではImmersionからのコメントは得られていない。
販売差し止めの対象となったゲームは次のとおり:
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