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みちのく銀行、131万件の顧客情報紛失

» 2005年04月22日 18時28分 公開
[ITmedia]

 みちのく銀行(青森市)は4月22日、個人・法人など国内の全取引先約131万件の顧客情報を紛失したと発表した。情報には預金残高なども含まれる。行内で誤って廃棄したと見られ、情報漏えいの懸念は「極めて少ない」と説明しているが、銀行の情報紛失としては過去に例がない規模。

 同銀行によると、紛失した情報は顧客約131万の氏名、住所、電話番号、成年月日、年齢、預金残高、貸出金残高など。

 情報はバックアップ用CD-ROM3枚に保存されていたが、4月20日にCD-ROMの紛失が分かった。搬送ルートを調べたところ4月12日から所在が分からなくなっていた。

 「誤って廃棄した可能性が高い」としており、仮に外部に流出したとしても、パスワードなどによるセキュリティ対策を施しており、情報漏えいの恐れは少ないとしている。現在までに流出による二次被害は確認されていないという。

 CD-ROMの紛失は、「部門間の電子メディアの授受確認が不明確で、相互けん制機能が働かなかったため」と説明。今後はCD-ROMを各部に送付せず、事務システム部で一括管理する対策をとった。

 銀行の情報紛失では、みずほ銀行が3月末、約27万人分の顧客情報を紛失したと発表した。

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