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「デュプリ」ビジネス参入相次ぐ 大容量メモリの低価格化で

» 2005年04月26日 18時16分 公開
[ITmedia]

 フラッシュメモリ媒体にコンテンツを複製するデュプリケーションサービスへの参入が相次いでいる。大容量フラッシュメモリが安価になり、コンテンツ配布媒体として手軽に利用できるようになってきたためだ。

 ノバックは4月25日、SDメモリーカードへのデータデュプリケーションサービスを始めた。SDカードのコピープロテクト機能を活用し、電子書籍や大学受験予備校向け英語教材などの大量一括複製を手がける。DVD制作のノウハウも活かし、元データのオーサリングから一貫して行う体制も整えた。

 料金は、32Mバイトで1000枚以上の場合、1枚当たり140円(税込み、カードのぞく)に抑え、1万枚レベルの大量受注でも1週間から10日で納品する。

 カードの大容量化と低価格化が進み、CD-ROMなどに代わり企業が自社コンテンツを配布する際のメディアとして需要が高まると見ている。今後はメモリースティックやコンパクトフラッシュにも対応する予定。

 イーディーコントライブは、USBメモリへのコンテンツデュプリケーションサービスを5月から本格化する。同社が発売したコピープロテクト付き「Safety Disclosure USB」に、USBメモリから起動できるソフトや、会社のマニュアル・教育資料などを複製する。

 ソフトの場合、インストールできるのは1台のPCに限られるのが一般的だが、USBメモリに格納することで「1ユーザーに1ライセンス」というライセンス形態を徹底でき、複数台のPCを持つユーザーの利便性も向上すると見ている。料金は500本50万円から(USBメモリの価格はのぞく)。

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