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携帯の紛失データは「もう一度手入力で入れ直した」46.1%

» 2005年05月23日 18時27分 公開
[ITmedia]

 NTTレゾナントと三菱総合研究所は5月23日、「携帯電話のデータ保存に関する一般生活者の意識」についての調査結果を発表した。同調査は、インターネットアンケート・サービス「gooリサーチ」の登録モニターを対象に実施され、有効回答者数は2158人。

 これによると、端末本体に登録して利用しているデータを複数回答方式でたずねたところ、ほぼ全員に近い96.4%が「アドレス帳(電話番号)」を登録していた。次いで多かったのは、「メール」(87.2%)、「写真/動画」(62.0%)など。

 これまでに紛失、盗難、損壊、水没などにより端末が使用不能になった経験を持つ人は、「2回以上ある」が7.2%、「一度ある」が21.0%で、合わせて3割近くに達した。

 端末の使用不能により生じた問題点(複数回答方式)のトップ3は、「本体に登録していたデータを失って多大な支障をきたした」(54.4%)、「本体を買い換えるのに高額な料金が必要だった」(36.3%)、「しばらく外部と連絡が取れなくなり、仕事もしくはプライベート上で大きな支障があった」(32.7%)だった。

 トラブルにより端末に登録したデータを紛失した経験者が取った対処法でもっとも多かったのは、「もう一度手入力で入れ直す作業をした」で46.1%と約半数を占めた。一方、PCのバックアップソフトや各種サービスなどを利用してバックアップから復元した人は合計で24.6%。また、「元通りにすることは不可能なのであきらめた」人も23.0%いた。

 携帯電話が使用不能になった時のための対策としてあると良いと思うサービスや製品をたずねたところ、36.4%が「自分で作業しなくても自動的にバックアップしてくれるネットワークサービス」を希望した。次いで多かったのは、「販売店の店頭でのバックアップサービス」(34.1%)、「PCなどを使わなくても自分で手軽にバックアップが取れる製品」(29.2%)など。

 今後、もし利用している端末が不測の事態により使用不能になるトラブルが発生した場合に、それをきっかけとして電話会社を乗り換える可能性があるかという質問に対しては、7.3%が「乗り換える可能性が高い」、32.2%が「状況次第で乗り換える可能性はある」と回答した。

 また、2006年に導入が検討されている番号ポータビリティ制度については、「より低料金なサービスを選ぶために利用したい」(47.6%)や、「接続環境や音質がより優れたサービスを選ぶために利用したい」(22.4%)などの意見が挙げられており、同報告では、キャリア側が積極的にデータのバックアップサービスなどを提供することで、既存契約者をつなぎとめるための施策になり得るのではないかと提案している。

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