東芝は5月31日、キヤノンと共同開発した表面電界ディスプレイ(SED)パネル量産工場の候補地を、同社姫路工場(兵庫県太子町)に決めたと発表した。今後2年間で総額1800億円を投じ、2007円1月から本格量産体制に移行する計画。
同工場がCRT製造ノウハウと半導体量産技術を持ち、国内外との物流拠点とのアクセスが容易なことから決めた。東芝とキヤノン、両社の合弁会社・SEDの3社で同工場の量産設備を整える。
量産に先立って両社は、キヤノンの平塚事業所(神奈川県平塚市)で今年8月から、50インチクラスのSEDパネルの生産を開始する。
SEDは、次世代ディスプレイとして注目されているFED(Field Emission Display)の一種。ブラウン管並みの応答性、色再現性を厚さ10ミリ程度の薄型テレビで可能にするなど、ブラウン管とフラットパネルディスプレイの長所をあわせ持つ(用語辞典参照)。
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