台湾のGIGABYTE TechnologyはWindows XPマシンで高速ブートを可能にする技術をCOMPUTEX 2005会場で披露した。
同社のi-RAMは、DDR DRAMスロットを4基備えたPC用アドインカードで、PCのドライブとして利用できる。i-RAMではハードディスクではなくDRAMに情報を保存するため、アクセス時間が最高でハードディスクの60倍まで高速化されるという。
i-RAMはもともとは大容量ファイルに高速アクセスする必要のあるビデオ編集アプリケーションなどに利用することを想定して開発されたものだが、同社は別の利用方法があることに気付いたと、マーケティングアカウントマネジャーのティム・ハンドリー氏は説明する。
i-RAMを起動時に利用すれば、マシンをより高速に立ち上がることができる。従来は1分以上かかっていたのが、わずか数秒で起動してしまうのだ。
ゲームでデータアクセスを高速化する目的にも利用できるとハンドリー氏。
i-RAMの4基のメモリスロットには最大で4GバイトのDRAMを装着できる。大きさは標準的なPCIで、データ転送用にSerial ATAを利用する。
DRAMベースのメインメモリとは異なり、i-RAMカードはPCの電源をオフにしても記憶内容を失うことはないとGIGABYTEのプロダクトマネジャーであるトーマス・チャン氏は説明する。PCの電源がコンセントにつながっている間はごく少量の電流によってPCIスロットに電源が供給され、データは保存されるという。
チャン氏によれば、もしもPCの電源が抜かれても、オンボードのバッテリーにより最長で12時間までデータ内容は保存されるという。
i-RAMは7月に出荷開始され、DRAMなしの価格は60ドル前後を予定している。
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