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» 2005年06月02日 18時32分 公開

今週はCOMPUTEX TAIPEI 2005で四苦八苦した:隠し玉続出の「プライベートイベント」も見逃せない (1/3)

COMPUTEX TAIPEIではブース展示もさることながら、ベンダーはプライベートイベントやプライベートブースにも力を入れる。そこでCOMPUTEX TAIPEI 2005で行われたプライベート企画から、「CrossFire」「i-RAM」「Crush 51」に注目してみた。

[長浜和也,ITmedia]

 COMPUTEX TAIPEIのメインイベントが「何はさておき展示ブース」であるのは事実だが、世界中から報道陣が一堂に集まるこのイベントは、全世界に向けてアピールする絶好の機会。そこで、各メーカーは、展示ブース以外にも隣接するホテルにプライベートブースを設けたり、独自の発表会イベントを開催する。

 メーカーによっては「ブースの展示よりもプライベートブースやイベントに力をいれている」といってもいいぐらいで、ブースで見ることができなかった「未発表次期主力製品」をこっそり見せてくれるのも、こういったプライベートブースだったりする。

 ということで、きょうのCOMPUTEX TAIPEI 2005レポートは、主要なメーカーが行ったプライベートイベントから、とくに注目したい「ATI」「ギガバイト」「NVIDIA」を紹介していこう。

本日の台北市は朝9時でもう摂氏31度。「くぁー、こいつはきついぜぃ」と思ったが、強風が吹きまくり意外と涼しい。おかげでアドバルーンも横倒しに

お祭り騒ぎのATI「CrossFire発表会」

 ATIはCOMPUTEX TAIPEI 2005の初日に発表したマルチGPU技術「CrossFire」の発表イベントを開催。会場は「クラブ」(え、そういう言いかたはもうしないんですか?)スペースを使い、通常の「整然」とした発表会とはぜんぜん異なる雰囲気のなか、ATI社長のデーブ・オートン氏が登場。好調だった2004年の業績と、PCI Express対応グラフィックスカード市場で依然としてNVIDIAに優勢である現状をアピールした。

発表会会場はダンススペースとカウンターを「半個室」のボックス席が取り囲む、典型的な「クラブ」構造。奥まったボックス席ではスライドスクリーンとスピーカーが見られない、ということで参加者は通路に陣取る

今年もCOMPUTEX TAIPEIに姿を見せたオートン氏。「あらゆるレンジでいち早くPCI Express対応GPUを登場させたATIは依然としてこの市場でNo1」とアピール

 続いて登場したデスクトップユニットゼネラルマネージャー兼Vice Presidentのリッチ・へイヤー氏はCrossFireの概要を紹介。CrossFireは、チップセット「RADEON XPRESS 200 CrossFire Edition」搭載マザーに用意された「マスター」「スレーブ」2本のPCI Express x8スロットにRADEON X850シリーズ、RADEON X800シリーズを差して使う。

 2本のスロットのうちマスタースロットには、専用チップ「CrossFire Composition Engine」を実装した「CrossFire Edition」グラフィックスカードが必要になる。スレーブに差すグラフィックスカードは従来のノーマルカードでOK。異なるGPUを組み合わせてもCrossFireは利用できるが、その場合、パフォーマンスは下位のGPUが基準になる。

 ATIが示したデータでは、NVIDIA SLIの性能向上がシングル構成の約1.8倍であるのに対して、CrossFireで動作するRADEON X850 XTはシングル動作の約1.9倍強の性能向上を実現する。

GeForce 6800 UltraとRADEON X850 XTのそれぞれでシングル、デュアル動作のパフォーマンスを比較。CrossFireは2倍に迫る性能向上を見せている

CrossFireを実現するには、従来のRADEON X850/800搭載グラフィックスカード以外に「RADEON XPRESS 200 CrossFire Edition」搭載マザーと「CrossFire Composition Engine」チップを搭載した「RADEON X850/800 CrossFire Edition」グラフィックスカードが必要になる

 ATIはCrossFireの特徴として、利用できるゲームソフトの多さをアピール。ゲームタイトルごとにドライバへマイクロコードを加えなければならないNVIDIA SLIと異なり、専用のハードウェアで実現するCrossFireはほとんどのゲームで効果を発揮。現在NVIDIA SLIで効果がないゲームタイトルでも、CrossFireでは1.8〜2倍の性能向上を期待できると説明している。

 2つのGPUに処理を分割するモードは「1つのフレームを上下に分割」(Scissor)、「連続するフレーム単位で交互に描画」(Alternate Frame Rendering)、「1つのフレームを格子状に分割」(SuperTiling)の3種類をサポートするなど、ここでもNVIDIA SLIとの差別化をアピールしていた。

CrossFireの特徴である、格子状にフレームを処理を分割する「SuperTiling」のイメージ

インテルプラットフォームに対応した「RADEON XPRESS CrossFire Edition for Intel」の構成。「RD400」と呼ばれていたチップセットで、DDR2-800/677/533、PCI Express x8×2、Serial ATA 2(RAID 0、1、0+1も対応)、ギガビットイーサ、HD Audioをサポートする

こちらは、AMDプラットフォームに対応した「RADEON XPRESS CrossFire Edition for AMD」の構成。「RD480」と呼ばれていたチップセットで、対応するメモリはCPUに依存するものの、そのほかのスペックはRD400と同じ

ギガバイトのマザーボードは「8Σ」から「iDNA」に進化する

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