ヤフーが2月にβ版をスタートした「Yahoo!商品検索」は、Yahoo!ショッピングやAmazon.comなどECサイトを横断検索し、1000万以上のアイテムから目的の商品を見つけて価格を比較できるサイト。Yahoo!検索で培った検索技術と、商品のカバー範囲の広さ、使い勝手を売りに、ユーザー数を増やす計画だ。
ECサイトの価格比較をするサービスは、「価格.com」などが先行している。後発の同社は、Yahoo!検索でつちかった検索技術で差別化する。
同社リスティング事業部検索企画室の七里康敏氏は「ECサイトの検索だと『プリン』と入れた検索結果に『プリンタ』がずらりと並んでしまうことがあるが、Yahoo!商品検索なら、プリンだけを抽出できる」と、検索精度の高さを強調する。
「テレビ」と入力すれば、「液晶テレビ」「テレビアンテナ」など関連するキーワードのリンクが表示される機能も装備。検索結果の表示順は、キーワードの一致レベルやリンクの数など、さまざまな指標をもとに決められている。価格順や店舗ごとに並べなおすこともできる。
検索対象はYahoo!ショッピング全店、登録申請を受けた外部のECサイト、楽天市場、Amazon.co.jpなど有名ECサイト。他の価格比較サイトと異なり、登録は無料だ。
Yahoo!ショッピング登録店舗や外部ECサイトは、新商品が入荷すれば商品・価格データを更新でき、リアルタイムに情報を掲載できる。楽天やAmazonなどは、サイトを不定期にクロールして価格・商品情報を入手する。
検索結果画面では、Yahoo!ショッピングの商品も、競合サイトの商品と同列に扱う。「Yahoo!ショッピングを優遇すると、使い勝手が悪くってしまう」ため。検索対象のうち半数以上がYahoo!ショッピング以外のサイトのものだ。
今後は、価格による絞り込み検索を使いやすくしたり、レビューを充実させるなどし、正式版に移行する計画だ。移行の時期は未定。キーワード広告によるビジネス化を考えている。
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