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Microsoft、欧州委員会への提案で「厳しい譲歩」

» 2005年06月07日 08時03分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは6月5日、欧州委員会の是正命令遵守に関して先日提出した提案の中で、同委員会の懸念に対応するため多くの点で譲歩したと明らかにした。

 この中には、欧州だけでなく世界的な規模で互換性措置を実装することが含まれる。また、WindowsプロトコルをMicrosoft以外の製品で利用するためのライセンス契約に関する新しい料金体系にも同意した。

 「過去数週間の複雑な問題を解決するため、当社は厳しい譲歩を幾つか行った」とスティーブ・バルマーCEO。

 Microsoftでは、自社の知的財産を守りながら、デベロッパーがMicrosoft技術とオープンソースソフトを併用できるようにするための新しい手段を提供する。ただ、「オープンソースデベロッパーが当社の技術を組み込んだソースコードを公開することを認めるかどうかについては、まだ委員会との合意に達していない。この問題に関しては裁判所の判断を仰ぎたい」と、法務顧問のブラッド・スミス氏は説明している。

 欧州委員会は6日、Microsoftの提案を今後市場テストに移すと発表。ニーリー・クロエス競争政策担当委員は「当委員会の決定を実行するに当たり根底となるべき原則をMicrosoftが理解してくれたことに満足している」と表明。その上で、「決定の全要素が適切に実行されるよう今後も断固とした対応を取る。これにはオープンソースソフトのデベロッパーが是正措置の恩恵を受けられるようにすることも含まれる」と言い添えている。

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