インドのIT通信大臣は6月14日、Intelが同国の組み立て・テスト施設に約4億ドルの投資を決めたと発言した。しかしIntelがこれを否定したことから、大臣がIntelに圧力をかけているのかもしれないとの憶測が出ている。
IT通信大臣はデリーで記者団に対し、米Intelが施設建設の最終候補地をバンガロールのチェンナイとノイダ(デリー近郊)に絞ったと語った。
Intelはベトナムか中国への施設建設を検討していたが、先週クレイグ・バレット会長と同大臣が会談した後、インドを選んだと大臣は話している。
しかし、Intelではこの計画について認めていない。
「当社は常に今後の施設建設地の評価を行っている。専門家チームで継続的に候補地の評価を行っており、この種の憶測が出てくることもある。現時点で発表することは何もない」と、インドのIntel広報担当者。
Intelがインドの施設建設を決めたのであれば、自ら発表していたはずで、大臣に発表させることはないだろうと、ある業界アナリストは指摘する。
「これはIntelに圧力をかけてインドに施設を建設させようとする大臣の戦術の1つかもしれない。インドは同社にとって大きな市場だ」。このアナリストは匿名を条件にこう語った。インドには既に、Intelの一部プロセッサを手掛けるデザイン施設がバンガロールにある。
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