IT管理者が最も恐れているのはウイルスとワームであることが、Garterが6月15日に発表した調査結果により明らかになった。
この調査は、年商が7億5000万ドル以上で国際的に事業を展開している北米の133の組織のIT管理者およびIT部門スタッフを対象に2005年5月に行われたもの。
「組織が最も懸念しているのはウイルスとワームだった。外部のハッキング・クラッキング、個人情報盗難、フィッシングも重大な問題と考えられている。サイバーテロは最下位だった」とGarterの情報セキュリティリスク担当副社長リッチ・モグル氏。
ITセキュリティの脅威 | 脅威度 |
---|---|
ウイルス・ワーム | 7.6 |
外部からのハッキング・クラッキング | 7.1 |
個人情報窃盗・フィッシング | 7.0 |
スパイウェア | 6.8 |
サービス拒否(DoS)攻撃 | 6.6 |
スパム | 6.3 |
ワイヤレス・モバイル機器のウイルス | 6.2 |
内部の脅威 | 6.2 |
ゼロデイ攻撃 | 5.9 |
ソーシャルエンジニアリング | 5.9 |
サイバーテロ | 5.6 |
回答者の半数が、今年はITセキュリティ支出を増やしたし、来年もそうする計画だと答えた。7割が、自分が働くIT部門のシステムとプロセスが1年前よりセキュアになったと考えている。
ITセキュリティ支出において優先するものとして挙げられたのは、ファイアウォールや侵入検知・防止、アンチウイルスのほか、パッチ管理、ユーザー認証の強化、リモートアクセス、脆弱性評価、ID管理、フィルタリングなどだった。
回答者の半数以上が、複数のベンダーから「ベストオブブリード」の製品を購入する方を好むと答えた。共通の枠組みの下で複数のベンダーのスイートを統合する方が好ましいとした回答者は3分の1以上に上った。
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