米PalmSourceが6月29日発表した同社第4四半期(3〜5月期)決算は、売上高が1730万ドルとなり、前年同期の1770万ドルから減収となった。最終損益は1830万ドル(1株当たり1.12ドル)の黒字を計上。前年同期は290万ドル(同23セント)の赤字を出していた。
PalmSourceは5月、「Palm」ブランドの権利をpalmOneに売却することで合意。これによって取得した2670万ドルや、リストラ経費270万ドル、前CEOデビッド・ネイゲル氏の解雇手当250万ドルなど特定項目を除外すると、非GAAPベースの最終損益は70万ドル(1株当たり4セント)の赤字となる。
Palm OSのライセンシーによる出荷台数は約110万台で、内訳はスマートフォンが37%、PDAなどのモバイルハンドヘルドが63%。前年同期の出荷は140万台で、スマートフォンが18%、PDAなどが82%を占めていた。
米国で人員の約16%を削減する組織再編計画も同時発表。製品開発、管理、マーケティング、営業部門で実施され、上級副社長3人も対象となる。
「当社は向こう数四半期にわたり多大な困難に直面するが、より広範な携帯電話市場における開発の取り組みを引き続き推進し、Linuxベースのプラットフォームへの移行に尽力する」。暫定CEOのパトリック・マクベイ氏はこうコメントしている。
2005年度通期では売上高が7190万ドル、純利益は1950万ドル(1株当たり1.28ドル)。前年の実績は売上高が7310万ドル、最終損益は1520万ドル(同1.40)の赤字だった。
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