5. スピーカーとマイクを強化してほしい
風が強いときや周りがうるさいとき、電話の相手の声が聞こえにくくなることはままある――逆もまたしかり、だ。わたしがこれまでレビューした携帯電話の多くは、送話側と受話側の両方で音量が足りなかった。比較的強力なスピーカーを備えた携帯電話も確かにあるが、スピーカーとマイクの両方で申し分ないほどの音質を持った端末にはまだお目にかかったことがない。マイクは風の音など、背景のノイズに影響されないようにするべきだし、スピーカーには相手の声が大きくはっきり聞こえるだけの十分なパワーが必要だ。
4. GSM携帯のロック解除を簡単にしてほしい
米国の2大GSMキャリアであるCingularとT-MobileのGSM端末は、SIMカードに電話番号など加入者を識別するための全データを格納している。理論上、加入者は古いキャリアのSIMカードを新しいキャリアのカードに置き換えれば、端末を変えずにキャリアを乗り換えられるはずだ。しかし、キャリアが端末に「ロック」をかけて、別のキャリアのSIMカードを読めないようにしているため、それができないことはよくある。
この慣行は特に、国外に出かけて、現地キャリアのプリペイドSIMカードを使いたい――そうすれば米国キャリアの海外ローミングサービスを使うよりもずっと安く済む可能性がある――ときに不便だ。一部のキャリアは、加入者から頼まれればロックを解除すると主張している。
わたしが地元のCingularストアで商品を見ていたとき、販売員はCingularは端末のロックを解除しないと話した。しかしある販売員は、Cingularブランドの端末をサードパーティーの販売店で、有料でロック解除してもらえるかもしれないとほのめかした。それも1つの手だ。最初からロックされていない端末を買うという手もある。そうした端末を売っているのはたいてい大手キャリアではないサードパーティーだ。だが一般にそのような端末は、キャリアから同じモデルを購入する場合よりも高くなる。
3. キャリアのサーバで全データをバックアップしてほしい
皆さんは携帯電話を落としたこと、なくしたこと、あるいは単に買い換えたいと思ったことは何回あるだろうか? ようやく新しい端末を手に入れたときに、電話帳、写真、着メロ、ゲームなどのデータをどうやって新しい端末に移せばいいだろう?
一部のハイエンド携帯電話・PDAフォンは、データ移行用にUSBケーブルとPC同期化ソフトが付いている。FutureDialのSnapSyncやSnapMediaなど、携帯電話とPC間でデータを同期化できるサードパーティーのソフトもある。だがこうしたソフトがすべての端末をサポートしているわけではない。不運にもサポート外の端末を持っていた場合は、新しい携帯電話に全データを入力し直さなくてはならない。キャリアがデータバックアップサービスを提供してくれたらどうだろう? 毎晩端末のデータを自動的にバックアップするよう設定すれば、手間のかかる作業を避けられる。
2. 特に音声通話に関して、ネットワークのカバー範囲を改善してほしい
複数の大手キャリアがこの1年で自社ネットワークのカバー範囲を強化したが、つながり具合にムラのある地域もまだある。サンフランシスコだけでも、ノーバレーとウェスタンアディション近辺の一部、特に屋内でCingularとT-Mobileの電波が不安定なことに気づいた。もう1つ不満の種がある。わたしの端末がネットワーク信号を見失ったとき(建物の中やエレベータに入ったときなど)、時々もう一度接続するのにしばらくかかることがあった。
わたしたちは、特に大都市圏で音声通話のカバー範囲が100%信頼できるものでなければならない時点に来ている。キャリアは高速データネットワークをうたう代わりに、音声のカバー範囲の強化にもう一度焦点を当てるべきだ。確かに両方のネットワークがあれば素晴らしいが、わたしたちのほとんどが携帯電話を通話に使っていることを忘れてはいけない。
1. 全体的に性能を改善してほしい
携帯電話の起動時間の遅さにはイライラさせられる。わたしがテストした携帯電話の多くは、番号を入力するときに、ほとんどスローモーションで電話をかけているような感じになる。携帯電話に詰め込まれているあらゆる機能を考えると、もっと高速なプロセッサやもっと大容量のメモリなど、性能を上げるために使えるものを何でも載せるべきだ。それに、電気をつけるように、瞬時に起動できるようにもするべきだ。
(By Grace Aquino, PC World.com)
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