米Amazon.comは、ニューヨークのCendant Corp.を特許侵害で提訴した。
Amazonは6月22日に、シアトルの米連邦裁判所に訴状を提出した。そのわずか2日前には、CendantがAmazonに特許を侵害されたとしてデラウェアの裁判所で訴訟を起こしている。
Amazonは訴状の中で、OrbitzやAvisなどの旅行、ホスピタリティ、レンタカー、不動産事業を有するCendantが、Amazonの特許4件を侵害したと申し立てている。これら特許は、クレジットカード番号を転送する手法とシステム、インターネットベースの顧客への推薦の手法とシステムなどに関連するもの。
Amazonは、「金額は確定していないものの、修復不可能な損害に苦しめられた。今後もその苦しみは続くだろうと」し、同社は救済措置を受ける資格があると述べている。同社はCendantが特許侵害を続けることを防ぐ差し止め命令も求めている。
Cendantは最初の訴状で、Amazonが同社の「購入履歴に基づいて商品やサービスを推薦するシステムと手法」に関する特許を侵害したと訴えていた。
Cendantは、Amazonのオンラインマーケットプレイスが、購入履歴に基づいて見込み顧客にほかの商品を勧める機能を多数使っていると指摘。Cendantによると、「この本を買った人はこんな本も買っています」を含むこれらの機能が、同社の特許を侵害しているという。
Cendantは陪審による審理を求めている。
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